大航海時代とルネサンス2018
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ピッティの聖母子

1501年にフィレンツェで公開されたレオナルド・ダ・ヴィンチの「聖アンナと聖母子」の下絵(カルトン)を見た後に制作されたと考えられている。
フィレンツェ人バルトロメオ・ピッティのために制作され、その後何人かの手を経て、1823年にフィレンツェ市が買い取り、1873年にバルジェッロ美術館に入った。
解説では、聖母の背後にいる幼児の洗礼者聖ヨハネは、仲睦まじく描かれたレオナルドのカルトンに対して、キリストを脅かす存在とされている。「タッディの聖母子」で鶸を持つヨハネが幼児キリストを脅かしているように見えることと関連づけられているが、個人的にはあまり同意できない。ヨハネの彫りが浅く、聖母の表情には緊張感が感じられる。
聖母の額には智天使(ケルビム)の頭部が表され、膝には書物が置かれ、徳を表す四角形の台に座っている。
1500年代
ミケランジェロ Michelangelo
ピッティの聖母子
1501年以降 大理石 85.5×82cm
フィレンツェ 国立バルジェッロ美術館
世界美術大全集12 イタリア・ルネサンス2