老女(ラ・ヴェッキア)
1569年のヴェンドラミンの財産目録には「ゾルゾン(ジョルジョーネ)の手になるゾルゾンの母の肖像で、ヴェンドラミン家の紋章を描いた額縁付き」と記され、マンフリン邸を経て、オリジナルの額縁とともに保存されている。
粗末な服を着け乱れた髪の老女の写実には、1505〜07年にヴェネツィアで活動していたデューラーからの影響があったとされる。手にしている紙には「COL TEMPO(時とともに)」と書かれ、人生の「はかなさ(ヴァニタス)」を暗示することで寓意画的性格が加えられた。
長い間フランチェスコ・トルビード(1482〜1562)の作と考えられていたが、1948年の修復の後、ジョルジョーネの真作と広く認められている。
1500年代
ジョルジョーネ Giorgione
老女(ラ・ヴェッキア)
1508〜10年頃 カンヴァス 油彩 68×59cm
ヴェネツィア アカデミア美術館
世界美術大全集13 イタリア・ルネサンス3
粗末な服を着け乱れた髪の老女の写実には、1505〜07年にヴェネツィアで活動していたデューラーからの影響があったとされる。手にしている紙には「COL TEMPO(時とともに)」と書かれ、人生の「はかなさ(ヴァニタス)」を暗示することで寓意画的性格が加えられた。
長い間フランチェスコ・トルビード(1482〜1562)の作と考えられていたが、1948年の修復の後、ジョルジョーネの真作と広く認められている。
1500年代
老女(ラ・ヴェッキア)
1508〜10年頃 カンヴァス 油彩 68×59cm
ヴェネツィア アカデミア美術館
世界美術大全集13 イタリア・ルネサンス3