三人の哲学者
前景右側に木立を背にして、隠修士風の頭巾を着けてコンパスと日蝕の図が書かれた紙を持つ老人と、アラビア風のターバンと赤い服を着けた浅黒い壮年の男、白いシャツでコンパスと計測器を持ち自然を観察している青年が横向きに座っている。左には大きな岩、背景には夜明けの風景が広がっている。
三人については東方三博士、古代の哲学者アルキメデス、ピュタゴラス、プトレマイオス、他さまざまな解釈がされてきた。X線調査で老人は宝冠をかぶり、壮年の男は黒人として描かれ、青年は東方風の帽子をかぶっていたことがわかった。当初は東方三博士として描かれていたが、一般的な哲学者・天文学者に変わったらしい。
三人については東方三博士、古代の哲学者アルキメデス、ピュタゴラス、プトレマイオス、他さまざまな解釈がされてきた。X線調査で老人は宝冠をかぶり、壮年の男は黒人として描かれ、青年は東方風の帽子をかぶっていたことがわかった。当初は東方三博士として描かれていたが、一般的な哲学者・天文学者に変わったらしい。
ジョルジョーネの作品の多くが、同年代のエリート貴族のための私的な作品だったことから、注文主と話し合って、限定的な主題を避けたのかもしれない。横顔の青年は伝統的にジョルジョーネの自画像と考えられている。
1500年代
ジョルジョーネ Giorgione
三人の哲学者
1505〜07年頃 カンヴァス 油彩 123.5×144.5cm
ウィーン 美術史美術館
世界美術大全集13 イタリア・ルネサンス3
1500年代
三人の哲学者
1505〜07年頃 カンヴァス 油彩 123.5×144.5cm
ウィーン 美術史美術館
世界美術大全集13 イタリア・ルネサンス3