嵐(ラ・テンペスタ)
ルネサンス絵画の中で最も解釈が難しいとされている作品。古代神話からバリス、アポロの誕生、旧約聖書からモーセの発見、アダムとエヴァ、そのほか聖人伝説、同時代の文学、寓意的主題、自伝的主題などをもとにした20以上の仮説が出されている。
X線検査で左下の若者の下に水浴する裸婦が描かれていたことがわかった。人物に大きな意味がないとすると、古代ギリシアの画家アペレスが描いたと伝えられる「嵐(雷鳴と稲妻)の絵」の復元とする説も有力になる。若い注文主ヴェンドラミンと話し合いながら、裸婦を若者に描き変えたのかもしれない。
ボッティチェリの「ヴィーナスの誕生」「誹謗」もアペレスの復元とされているし、ジョルジョーネの「眠れるヴィーナス」も古代の(アペレス、ゼウクシス)ヴィーナス像の復元を意図したとされている。
1569年のヴェンドラミンの財産目録に記載されている。1855年にはヴェネツィアのマンフリン邸にあるとされ、1932年にアカデミア美術館に入った。
1500年代
ジョルジョーネ Giorgione
嵐(ラ・テンペスタ)
1505〜07年頃 カンヴァス 油彩 82×73cm
ヴェネツィア アカデミア美術館
世界美術大全集13 イタリア・ルネサンス3
X線検査で左下の若者の下に水浴する裸婦が描かれていたことがわかった。人物に大きな意味がないとすると、古代ギリシアの画家アペレスが描いたと伝えられる「嵐(雷鳴と稲妻)の絵」の復元とする説も有力になる。若い注文主ヴェンドラミンと話し合いながら、裸婦を若者に描き変えたのかもしれない。
ボッティチェリの「ヴィーナスの誕生」「誹謗」もアペレスの復元とされているし、ジョルジョーネの「眠れるヴィーナス」も古代の(アペレス、ゼウクシス)ヴィーナス像の復元を意図したとされている。
1569年のヴェンドラミンの財産目録に記載されている。1855年にはヴェネツィアのマンフリン邸にあるとされ、1932年にアカデミア美術館に入った。
1500年代
嵐(ラ・テンペスタ)
1505〜07年頃 カンヴァス 油彩 82×73cm
ヴェネツィア アカデミア美術館
世界美術大全集13 イタリア・ルネサンス3