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教皇インノケンティウス8世墓碑

アントニオは「教皇シクストゥス4世墓碑」を完成させると、1492年7月に死去した教皇インノケンティウス8世墓碑制作に着手、アントニオの死の直前1498年1月に完成した。
旧サン・ピエトロ大聖堂袖廊東壁に置かれたが、1621年新大聖堂東側側廊に移され、横臥像が座像の下に置かれた。
祝福のポーズの教皇は、左手に1492年オスマン・トルコのスルタンとの交渉で手に入れた「聖槍(キリストの脇腹を刺した槍)」の聖遺物を持っている。通常の墓碑と歴史的事柄を記念するモニュメント、二つの機能を合わせたものになっている。
デス・マスクに基づく横臥像に対し、生前のスケッチに基づくとされる座像は、新しい雄弁さとモニュメンタリティでバロック期の教皇墓碑のモデルとなった。
1490年代