聖セバスティアヌス
マントヴァ司教のために制作されたが、マンテーニャの死後も画室に残っていると息子が手紙に書いている作品。パドヴァに置かれていた後、1803年にパドヴァのグラデニーゴ家所蔵となったらしい。
後ろ手に縛られた聖人が、全身に矢を受けながら半円形の壁龕から降りようとしている。画面右下には火が消えたばかりの蝋燭が一本。巻き付いている紙には「神より来るもののほかに不変なるものなし。ほかはみな煙」と記されている。
ほかの「聖セバスティアヌス」と異なり、殉教の苦しみを耐えながら信仰に生きる聖人の姿を描いていることから、「死せるキリスト(1497年頃以降)」と同時期の作品と考えられている。15世紀末の混乱と不安な時代のマンテーニャの信仰を表しているとされる。
1490年代
マンテーニャ Mantegna
聖セバスティアヌス
1497年以降 カンヴァス テンペラ 210×91cm
ヴェネツィア カ・ドーロ
世界美術大全集12 イタリア・ルネサンス2
後ろ手に縛られた聖人が、全身に矢を受けながら半円形の壁龕から降りようとしている。画面右下には火が消えたばかりの蝋燭が一本。巻き付いている紙には「神より来るもののほかに不変なるものなし。ほかはみな煙」と記されている。
ほかの「聖セバスティアヌス」と異なり、殉教の苦しみを耐えながら信仰に生きる聖人の姿を描いていることから、「死せるキリスト(1497年頃以降)」と同時期の作品と考えられている。15世紀末の混乱と不安な時代のマンテーニャの信仰を表しているとされる。
1490年代
聖セバスティアヌス
1497年以降 カンヴァス テンペラ 210×91cm
ヴェネツィア カ・ドーロ
世界美術大全集12 イタリア・ルネサンス2