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真珠の紗帽をかぶる貴婦人の肖像

1618年に枢機卿フェデリーコ・ボッローメオがミラノのアカデミア・ディ・ベッレ・アルティ(現アンブロジアーナ絵画館)に寄贈した作品。目録には「ミラノ公夫人(ベアトリーチェ・デステ)の肖像 レオナルド・ダ・ヴィンチ筆」とされ、イル・モーロの肖像とされていた現在「音楽家の肖像」とされる作品と対をなす夫婦像として掲げられていた。イル・モーロの肖像がある音楽家の肖像となって、このモデルも不明となり、まだ定説は出ていない。
作者についてもレオナルド説とデ・プレディス説がある。衣裳の袖ぐりや真珠飾りの編み帽子にはレオナルドの装飾趣味が見られるとされ、ミラノ公夫人も新しい衣裳や髪型に関心があったとされる。弟子・工房の作としてもレオナルドの関わりがあったらしい。
1490年代
レオナルド・ダ・ヴィンチ Leonardo da Vinci
真珠の紗帽をかぶる貴婦人の肖像
1490年頃 板 油彩 51×34cm
ミラノ アンブロジアーナ絵画館
世界美術大全集12 イタリア・ルネサンス2