1686年のカタログでは「B.ルイーニの筆になる、赤いベレー帽をかぶるミラノ公の半身像」となっていた。しかし容貌が他に残るミラノ公の肖像画と違っていた。
1904年の調査の際、右下の加筆部分と認められる部分を洗浄すると、右手と楽譜が書かれた紙が現れ、音楽家の肖像とされた。モデルはレオナルドの友人でもあったミラノ大聖堂の合唱指揮者が有力視されている。
1490年代

レオナルド･ダ･ヴィンチ　Leonardo da Vinci
音楽家の肖像
1490年　板　油彩　43×31cm
ミラノ　アンブロジアーナ絵画館
世界美術大全集12　イタリア・ルネサンス2