婦人の肖像(ラ・ベル・フェロニエール)
方形の襟ぐりの胴着、クレープ地とリボンの飾り結びがある袖、馬の尾形の髪(当初、耳が見えていたらしい)、後頭部の頭布などは1400年代末ミラノでのスペイン風の流行を示している。ミラノ公妃ベアトリーチェ・デステなどによって、ナポリ風=スペイン風が導入されたものらしい。
モデルはイル・モーロの愛人などの名前が挙げられているが確定されていない。身体は左を向き、顔は正面を向いている。その眼差しは強く、表情を引き締めている。
下部の手すりによって両手が隠されている部分はレオナルドの好みとは違う。レオナルドが未完の状態で弟子(ポルトラッフィオ?)に渡し、手すりが書き加えられたとする説もある。
1490年代
レオナルド・ダ・ヴィンチ(弟子または工房?) Leonardo da Vinci
婦人の肖像(ラ・ベル・フェロニエール)
1490〜95年 板 油彩 62×44cm
パリ ルーヴル美術館
世界美術大全集12 イタリア・ルネサンス2
モデルはイル・モーロの愛人などの名前が挙げられているが確定されていない。身体は左を向き、顔は正面を向いている。その眼差しは強く、表情を引き締めている。
下部の手すりによって両手が隠されている部分はレオナルドの好みとは違う。レオナルドが未完の状態で弟子(ポルトラッフィオ?)に渡し、手すりが書き加えられたとする説もある。
1490年代
婦人の肖像(ラ・ベル・フェロニエール)
1490〜95年 板 油彩 62×44cm
パリ ルーヴル美術館
世界美術大全集12 イタリア・ルネサンス2