聖母子と聖女カタリナとマグダラのマリア
聖母子の両側の女性の名前について確実な根拠はない。女性だけによる聖会話は珍しく、3人は対比的に表現されている。
聖母マリアはこの時期の作者の聖母表現、愛の充溢と形態の完全性を示しながら、視線を斜め上にあげることで生気を帯びている。左の聖女カタリナは当時のヴェネツィア上流階級の女性らしく、頭に真珠の髪飾りをつけている。右のマグダラのマリアは宝石と真珠の環帯を胸につけ、両手を胸に合わせている。モデルがいたかもしれないが、作者の理想的女性像と考えられている。
聖母マリアはこの時期の作者の聖母表現、愛の充溢と形態の完全性を示しながら、視線を斜め上にあげることで生気を帯びている。左の聖女カタリナは当時のヴェネツィア上流階級の女性らしく、頭に真珠の髪飾りをつけている。右のマグダラのマリアは宝石と真珠の環帯を胸につけ、両手を胸に合わせている。モデルがいたかもしれないが、作者の理想的女性像と考えられている。
暗い背景に横から射す光によって浮かび上がる人物像はレオナルドを思わせるが、彼がヴェネツィアに来たのは1500年。
1490年代ジョヴァンニ・ベリーニ Giovanni Bellini
聖母子と聖女カタリナとマグダラのマリア
1490年頃 板 油彩 58×107cm
ヴェネツィア アカデミア美術館
世界美術大全集13 イタリア・ルネサンス3
1490年代
聖母子と聖女カタリナとマグダラのマリア
1490年頃 板 油彩 58×107cm
ヴェネツィア アカデミア美術館
世界美術大全集13 イタリア・ルネサンス3