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教皇シクストゥス4世墓碑

1484年4月教皇シクストゥス4世が死去すると、ポッライウオーロはローマに呼ばれ、枢機卿ジュリアーノ・デッラ・ローヴェレ(シクストゥス4世の甥、後のユリウス2世)からブロンズ製墓碑制作を委嘱された。
アントニオとピエロの兄弟は直ちに制作を始めたらしい。アントニオにとって初めての大規模なブロンズ製墓碑は1493年に完成、報酬5000ドゥカーティを受け取っている。
15世紀には珍しい独立墓碑で、デス・マスクによる三重冠と法衣をつけた教皇横臥像を7面の「枢要徳」と「対神徳」の擬人像浮彫が囲んでいる。基壇部には学芸保護者としての故人を讃える10面の「自由学芸」の擬人像(文法、修辞学、弁証法、音楽、幾何学、数学、天文学、光学、哲学、神学)が生動感のある肉付けと力強く精妙な線的リズムで描かれている。
1480年代

アントニオ・デル・ポッライウオーロ Antonio del Pollaiuolo
教皇シクストゥス4世墓碑
1484〜93年 ブロンズ 長さ445cm
ヴァティカン サン・ピエトロ大聖堂
画像上はモノクロ
世界美術大全集11 イタリア・ルネサンス1
世界美術大事典 小学館