キリスト降誕
ピエロ・デッラ・フランチェスカの最後の作品とされている板絵。右側の羊飼いの顔からわかるように未完で残されている。
トスカーナ・マルケ地方の風景が見られる高台にキリスト降誕が描かれている。中央に聖母のマントに寝かされた、生まれたばかりのキリスト。聖母はひざまずいて礼拝し、5人の天使たちは楽器を奏でながら賛美歌を歌っている。聖母の後ろではヨセフが馬具に腰をおろし、二人の羊飼いが立っていて、馬屋には牛とロバがいる。右側の背景にはボルゴ・サン・セポルクロ(現在のサンセポルクロ)と思われる都市が描かれている。
この作品にはフランドル絵画の影響が見られる。油彩技法や幼児キリストと聖母の表現、草や鳥の描写など。1483年にフィレンツェにもたらされた、ヒューホ・ファン・デル・フースの「ポルティナーリ祭壇画」からの影響を見る説もある。
1480年代ピエロ・デッラ・フランチェスカ Piero della Francesca
キリスト降誕
1480年代後半 板 油彩 124.5×123cm
ロンドン ナショナル・ギャラリー
世界美術大全集11 イタリア・ルネサンス1
トスカーナ・マルケ地方の風景が見られる高台にキリスト降誕が描かれている。中央に聖母のマントに寝かされた、生まれたばかりのキリスト。聖母はひざまずいて礼拝し、5人の天使たちは楽器を奏でながら賛美歌を歌っている。聖母の後ろではヨセフが馬具に腰をおろし、二人の羊飼いが立っていて、馬屋には牛とロバがいる。右側の背景にはボルゴ・サン・セポルクロ(現在のサンセポルクロ)と思われる都市が描かれている。
この作品にはフランドル絵画の影響が見られる。油彩技法や幼児キリストと聖母の表現、草や鳥の描写など。1483年にフィレンツェにもたらされた、ヒューホ・ファン・デル・フースの「ポルティナーリ祭壇画」からの影響を見る説もある。
1480年代
キリスト降誕
1480年代後半 板 油彩 124.5×123cm
ロンドン ナショナル・ギャラリー
世界美術大全集11 イタリア・ルネサンス1