白貂を抱く婦人の肖像
マントヴァ侯妃イザベッラ・デステがチェチリア・ガッレラーニに肖像画の借用を申し出て、チェチリアはそれを承諾している。このことからレオナルドがイル・モーロの愛人だったチェチリアの肖像を描いたことは確実だとされる。
多くの史家がこの作品がチェチリアの肖像画だとしている。白貂は一般に「純潔」「貞節」を象徴し、ギリシア語での「ガレー」がガッレラーニを暗示していること。「ジネヴラ・デ・ベンチの肖像 1474〜76」でも背景に杜松(ねず ジネープロ)を描いている。
このモデルの顔だちと「岩窟の聖母」の天使、トリノにある準備習作の天使の顔だちがよく似ていること。
筆跡の一部が左利きの手によるもの、などが理由とされる。
1480年代レオナルド・ダ・ヴィンチ Leonardo da Vinci
白貂を抱く婦人の肖像
1485〜90年 板 油彩 54.8×40.3cm
ポーランド クラクフ チャルトリスキー美術館
世界美術大全集12 イタリア・ルネサンス2
多くの史家がこの作品がチェチリアの肖像画だとしている。白貂は一般に「純潔」「貞節」を象徴し、ギリシア語での「ガレー」がガッレラーニを暗示していること。「ジネヴラ・デ・ベンチの肖像 1474〜76」でも背景に杜松(ねず ジネープロ)を描いている。
このモデルの顔だちと「岩窟の聖母」の天使、トリノにある準備習作の天使の顔だちがよく似ていること。
筆跡の一部が左利きの手によるもの、などが理由とされる。
1480年代
白貂を抱く婦人の肖像
1485〜90年 板 油彩 54.8×40.3cm
ポーランド クラクフ チャルトリスキー美術館
世界美術大全集12 イタリア・ルネサンス2