受胎告知
フィレンツェの両替商グアルディの依頼でチェステッロの修道院付属聖堂(現在はサンタ・マリア・マッダレーナ・ディ・パッツィ聖堂)のグアルディ家礼拝堂のために1488年から翌年にかけて描かれた祭壇画。報酬は30ドゥカーティ。
石造りで家具のない部屋で受胎告知が行われ、壁を切り取ったような窓から水辺の風景が見えている。天使はマリアの純潔の象徴、白百合を持ってひざまずいて神の言葉を伝え、マリアは書見台に片足を乗せ、身体を弓なりに反らせて不意の知らせに驚いている。
1480年代
石造りで家具のない部屋で受胎告知が行われ、壁を切り取ったような窓から水辺の風景が見えている。天使はマリアの純潔の象徴、白百合を持ってひざまずいて神の言葉を伝え、マリアは書見台に片足を乗せ、身体を弓なりに反らせて不意の知らせに驚いている。
1480年代
背景の水辺の風景は師リッピと同様に聖母礼讃の連祷句「海の星、われらが救済の港」との関連があるとされ、手前の石で囲まれた庭は旧約の雅歌「わが妹わが花嫁よ、汝は閉ざされたる園、閉ざされたる水源、封じられたる泉」で聖母の処女性を象徴している。
ボッティチェリ Botticelli
受胎告知
1488〜89年 板 テンペラ 150×156cm
フィレンツェ ウフィツィ美術館
世界美術大全集11 イタリア・ルネサンス1
受胎告知
1488〜89年 板 テンペラ 150×156cm
フィレンツェ ウフィツィ美術館
世界美術大全集11 イタリア・ルネサンス1