ヴィーナスの誕生
海の泡から生まれたヴィーナスが、ニンフのクロリスを抱いた愛の西風ゼフュロスの息、薔薇の花を散らす風によって岸辺に着き、待っていた「時」のニンフ、ホーラがヴィーナスに衣服を着せようとしている。
ウィーナスを乗せた貝殻は短縮法敵に描かれて奥行きを暗示し、右側では三角形を重ねて岬が表されている。樹木の葉や手前の岸辺には細い金線によるハイライトが施され(画像では見づらい)、海面の逆白波とともに画面の装飾性を高めている。
ウィーナスを乗せた貝殻は短縮法敵に描かれて奥行きを暗示し、右側では三角形を重ねて岬が表されている。樹木の葉や手前の岸辺には細い金線によるハイライトが施され(画像では見づらい)、海面の逆白波とともに画面の装飾性を高めている。
春(プリマヴェーラ)と対をなすともされるが、この作品はサイズがやや小さく、カンヴァスに描かれている。
1480年代ボッティチェリ Botticelli
ヴィーナスの誕生
1485年頃 カンヴァス テンペラ 172.5×278.5cm
フィレンツェ ウフィツィ美術館
世界美術大全集11 イタリア・ルネサンス1
1480年代
ヴィーナスの誕生
1485年頃 カンヴァス テンペラ 172.5×278.5cm
フィレンツェ ウフィツィ美術館
世界美術大全集11 イタリア・ルネサンス1