玉座の聖母子と聖人たち(ポルトゥエンセ祭壇画)
ラヴェンナの城壁外にあったアウグスティノ会所属のサンタ・マリア・イン・ポルト・フォーリ聖堂主祭壇のために描かれた作品。二つの聖堂に移された後、1811年にブレラ絵画館に入った。そのときはカンヴァス画だったが、板絵だった可能性もある。1920年代末と1987年に修復されている。
15世紀後半の特徴とされる装飾(「ソロモンのオーダー」の柱頭、アーチ横のサムソンとダヴィデ、角柱の燭台装飾など)が施されたアーケード。アーチ中央の基壇には聖母子、左に聖アンナ、右に聖エリザベツ。聖アンナが差し出す小鳥にイエスが手を伸ばしている。基壇の下には、左に司教杖を持つ教父聖アウグスティヌス、右に書物を開いている福者ピエトロ・デッリ・ネオスティ。
基壇は八角形の2層構造で、下の浮彫パネルがはめ込まれた台から伸びる8本の柱で玉座のある床を支えている。浮彫パネルは左から「降誕」「幼児虐殺」「東方三博士の礼拝」「割礼」。8本の柱の間からは連山を背景とした港町が遠くに見える。
1470年代
エルコレ・デ・ロベルティ Ercole de' Roberti
玉座の聖母子と聖人たち(ポルトゥエンセ祭壇画)
1479〜81年 カンヴァス テンペラ 323×240cm
ミラノ ブレラ絵画館
世界美術大全集13 イタリア・ルネサンス3
15世紀後半の特徴とされる装飾(「ソロモンのオーダー」の柱頭、アーチ横のサムソンとダヴィデ、角柱の燭台装飾など)が施されたアーケード。アーチ中央の基壇には聖母子、左に聖アンナ、右に聖エリザベツ。聖アンナが差し出す小鳥にイエスが手を伸ばしている。基壇の下には、左に司教杖を持つ教父聖アウグスティヌス、右に書物を開いている福者ピエトロ・デッリ・ネオスティ。
基壇は八角形の2層構造で、下の浮彫パネルがはめ込まれた台から伸びる8本の柱で玉座のある床を支えている。浮彫パネルは左から「降誕」「幼児虐殺」「東方三博士の礼拝」「割礼」。8本の柱の間からは連山を背景とした港町が遠くに見える。
1470年代
玉座の聖母子と聖人たち(ポルトゥエンセ祭壇画)
1479〜81年 カンヴァス テンペラ 323×240cm
ミラノ ブレラ絵画館
世界美術大全集13 イタリア・ルネサンス3