ダヴィデ
制作年は不明だが、1476年にロレンツォとジュリアーノ・デ・メディチ兄弟によって政庁に150フィオリーニで売り渡されている。
パラッツォ・メディチの中庭にあった、ドナテッロのブロンズ製「ダヴィデ(1430〜50年代)」に代わる作品として、ピエロ・デ・メディチによって発注されたものらしい。パラッツォ・ヴェッキオの時計の広間に置かれたことで、私的な注文作品だったこの像は、都市フィレンツェの守護者という伝統的役割を負うことになった。
甘美で瞑想的なドナテッロの作品に対して、俊敏そうな肉体と気品に富んだ顔立ちは、陽気な気取りと知的な繊細さを示している。
伝説的にモデルは、ヴェロッキオ工房にいたレオナルド・ダ・ヴィンチとされている。
全体像 1470年代
ヴェロッキオ Verrocchio
ダヴィデ
1470〜75年頃 ブロンズ 高さ125cm
フィレンツェ バルジェッロ美術館
世界美術大全集11 イタリア・ルネサンス1
フィレンツェの美術下巻 日本放送出版協会
パラッツォ・メディチの中庭にあった、ドナテッロのブロンズ製「ダヴィデ(1430〜50年代)」に代わる作品として、ピエロ・デ・メディチによって発注されたものらしい。パラッツォ・ヴェッキオの時計の広間に置かれたことで、私的な注文作品だったこの像は、都市フィレンツェの守護者という伝統的役割を負うことになった。
甘美で瞑想的なドナテッロの作品に対して、俊敏そうな肉体と気品に富んだ顔立ちは、陽気な気取りと知的な繊細さを示している。
伝説的にモデルは、ヴェロッキオ工房にいたレオナルド・ダ・ヴィンチとされている。
全体像 1470年代
ダヴィデ
1470〜75年頃 ブロンズ 高さ125cm
フィレンツェ バルジェッロ美術館
世界美術大全集11 イタリア・ルネサンス1
フィレンツェの美術下巻 日本放送出版協会