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ジネヴラ・デ・ベンチの肖像

1866年、レオナルド作とする説が出され、20世紀初めにその説が補強されている。レオナルドがジネヴラの肖像を描いたという記録が残されていて、背後に杜松(ねず ジネープロ)が描かれている。ジネヴラの兄ジョヴァンニはレオナルドの友人で、書籍や地図、鉱物標本を貸し借りしていて、父アメリーゴは一時期「マギの礼拝」を所有していた。
1474年、17歳のジネヴラが結婚しているため、結婚記念のために描かれたとされている。裏面の、一枝の月桂樹と一枚の棕櫚の葉に巻かれた杜松の小枝に「VIRTVTEM FORMA DECORAT 形は徳を飾る」と書かれた巻物が描かれている。モデルの名前とその貞節を象徴している。花輪の下部が途切れているので、絵の下部3分の1が切断されていることがわかる。
1470年代
レオナルド・ダ・ヴィンチ Leonardo da Vinci
ジネヴラ・デ・ベンチの肖像
1474〜76年 板 油彩 42×37cm
ワシントン ナショナル・ギャラリー
世界美術大全集12 イタリア・ルネサンス2