マグダラのマリア
右下に署名があることから多翼祭壇画の一部ではなく、単独で制作された作品と考えられている。1474年にカルペーニャの貴族がアスコリを訪れていて、その際に注文されたともされる。
カルペーニャのサン・フランチェスコ聖堂に置かれていたが、ナポレオンの侵攻によって所在がわからなくなった。1821年にベルリンにあって、その後アムステルダム、1960年にアムステルダムの国立美術館に収められた。
香油壺を右手に持ち、豪華な衣裳を着けている。気品ある表情には物憂い優美さも見える。クリヴェッリは様式の洗練、テンペラ画法の研鑽などによって作品を発展させている。この作品では工芸的技法(金箔押し、打刻文様、精緻なハッチングなど)が駆使されている。
1470年代
クリヴェッリ Crivelli
マグダラのマリア
1475年頃 板 テンペラ 152×49cm
アムステルダム 国立美術館
世界美術大全集12 イタリア・ルネサンス2
カルペーニャのサン・フランチェスコ聖堂に置かれていたが、ナポレオンの侵攻によって所在がわからなくなった。1821年にベルリンにあって、その後アムステルダム、1960年にアムステルダムの国立美術館に収められた。
香油壺を右手に持ち、豪華な衣裳を着けている。気品ある表情には物憂い優美さも見える。クリヴェッリは様式の洗練、テンペラ画法の研鑽などによって作品を発展させている。この作品では工芸的技法(金箔押し、打刻文様、精緻なハッチングなど)が駆使されている。
1470年代
マグダラのマリア
1475年頃 板 テンペラ 152×49cm
アムステルダム 国立美術館
世界美術大全集12 イタリア・ルネサンス2