マギの礼拝
フィレンツェのサンタ・マリア・ノヴェッラ聖堂ラーマ家礼拝堂のために描かれた祭壇画。
廃墟の石壁に支えられた小屋・岩山を背景に一段高く聖家族が描かれ、礼拝に来た人々はさまざまなポーズをとりながら、半円形に聖母子を囲んでいる。右上の孔雀は不死とキリストの復活を象徴し、背景左の壊れた神殿はキリスト誕生以前の古代異教時代を表しているとされる。
ヴァザーリはメディチ家の人々がマギとして描かれている、と書いていて登場人物の確認を巡って多くの推定がなされている。幼児キリストの前でひざまずいているのがコジモ(祖国の父)、聖母子の下赤いマントの人物がピエロ(痛風病み)、前景左下の赤い短衣の人物がピエロの長男でメディチ家当主ロレンツォとされている。
廃墟の石壁に支えられた小屋・岩山を背景に一段高く聖家族が描かれ、礼拝に来た人々はさまざまなポーズをとりながら、半円形に聖母子を囲んでいる。右上の孔雀は不死とキリストの復活を象徴し、背景左の壊れた神殿はキリスト誕生以前の古代異教時代を表しているとされる。
ヴァザーリはメディチ家の人々がマギとして描かれている、と書いていて登場人物の確認を巡って多くの推定がなされている。幼児キリストの前でひざまずいているのがコジモ(祖国の父)、聖母子の下赤いマントの人物がピエロ(痛風病み)、前景左下の赤い短衣の人物がピエロの長男でメディチ家当主ロレンツォとされている。
前景右端で見る者の方(手前)を見ているのがボッティチェリの自画像だとされている。その証拠はないが古くから言われていることで、定説のようになっている。
注文主のラーマ家は両替商組合の重要な役職にあって、メディチ家とも親しかった。
1470年代ボッティチェリ Botticelli
マギの礼拝
1475年頃 板 テンペラ 111×134cm
フィレンツェ ウフィツィ美術館
世界美術大全集11 イタリア・ルネサンス1
注文主のラーマ家は両替商組合の重要な役職にあって、メディチ家とも親しかった。
1470年代
マギの礼拝
1475年頃 板 テンペラ 111×134cm
フィレンツェ ウフィツィ美術館
世界美術大全集11 イタリア・ルネサンス1