ブレラの祭壇画
玉座に座る聖母子、4人の天使と6人の聖人、甲冑に身を固めて寄進者のポーズをとるウルビーノの君主フェデリーコ・ダ・モンテフェルトロが描かれている。遠近法で描かれた建物の半円形の窪みには貝殻状の部分からダチョウの卵が吊り下げられている。
ダチョウの卵は教会でランプの平衡バランスをとるために使われたらしく、またフェデリーコのシンボル・マークのひとつでもあった。ダチョウは卵を砂の中に放置し、太陽の光で卵をかえす、と信じられていて、聖母の「無原罪の御宿り」を象徴しているともされていた。
世継ぎに恵まれなかった妻バッティスタが、自分を犠牲にしても男の子を、と願を掛け、息子グイドバルド誕生の半年後に世を去った、というグイドバルドの神秘の誕生を記念して描かれたとする説もある。
眠っている幼児キリストの図像は、多くの作例があり、ピエタ、キリストの死を暗示しているともされていた。
制作年代や描かれた意図などには諸説がある。
1811年、ナポレオンの命令で、ウルビーノからミラノのブレラ絵画館に運ばれた。
1460年代ピエロ・デッラ・フランチェスカ Piero della Francesca
ブレラの祭壇画
1460年代末 板 テンペラ 251×172cm
ミラノ ブレラ絵画館
世界美術大全集11 イタリア・ルネサンス1
ダチョウの卵は教会でランプの平衡バランスをとるために使われたらしく、またフェデリーコのシンボル・マークのひとつでもあった。ダチョウは卵を砂の中に放置し、太陽の光で卵をかえす、と信じられていて、聖母の「無原罪の御宿り」を象徴しているともされていた。
世継ぎに恵まれなかった妻バッティスタが、自分を犠牲にしても男の子を、と願を掛け、息子グイドバルド誕生の半年後に世を去った、というグイドバルドの神秘の誕生を記念して描かれたとする説もある。
眠っている幼児キリストの図像は、多くの作例があり、ピエタ、キリストの死を暗示しているともされていた。
制作年代や描かれた意図などには諸説がある。
1811年、ナポレオンの命令で、ウルビーノからミラノのブレラ絵画館に運ばれた。
1460年代
ブレラの祭壇画
1460年代末 板 テンペラ 251×172cm
ミラノ ブレラ絵画館
世界美術大全集11 イタリア・ルネサンス1