説教壇 サン・ロレンツォ聖堂
サン・ロレンツォ聖堂の対になっている説教壇。中世には見られるが稀な形式。初期キリスト教以来の典礼、福音書と使徒書簡を読み上げる二重説教壇の復活と考えられ、祭壇に向かって左側(受難伝)が福音書、右側(受難後の事蹟)が使徒書簡のためのものとされてきた。 しかし右側はコジモ・デ・メディチの墓廟浮彫として構想されたという説も出されている。
右側説教壇には1465年6月16日の年記があり、ドナテッロが最晩年までこの作品に携わっていたことを示している。 1460年代
1466年ドナテッロ死去、おそらくピエロ・デ・メディチの指示でサン・ロレンツォ聖堂地下墓室のコジモの墓のそばに埋葬された。
説教壇
1460〜66年頃 ブロンズ 右側 137×280cm
フィレンツェ サン・ロレンツォ聖堂
世界美術大全集11 イタリア・ルネサンス1
イタリア・ルネサンスの巨匠たち8 ドナテッロ