大洪水 ノアのばん祭と酩酊
上段は大洪水。左右に2隻の箱船が描かれ、右側の船の窓からノアが身を乗り出し、鳩がくわえたオリーブの枝に手を伸ばしている。一般的に透視図法を強調した作品ととらえられているが、
この解説では1439年のフィレンツェ公会議の寓意画ととらえている。
右側がギリシア教会と総主教ヨセフ、左側が内部分裂の危機をはらんでいたローマ教会、前景で祝福している人物が教皇エウゲニウス4世とされている。1447年2月に教皇が死去していることから、東西教会一致という彼の功績を追憶して描かれたともされる。
1440年代
右側がギリシア教会と総主教ヨセフ、左側が内部分裂の危機をはらんでいたローマ教会、前景で祝福している人物が教皇エウゲニウス4世とされている。1447年2月に教皇が死去していることから、東西教会一致という彼の功績を追憶して描かれたともされる。
1440年代
下段は「ノアのばん祭」と「ノアの酩酊」。左の箱船と葡萄棚は画面中心の下に消失点が置かれ、人物は左側の人々の頭の高さから見られている。同修道院で開かれたギリシア教会代表を迎えて開かれた宗教会議を象徴的に描いたとされる。
パオロ・ウッチェロ Paolo Uccello
大洪水 ノアのばん祭と酩酊
1447年頃 フレスコ テンペラ 492×515cm
フィレンツェ
サンタ・マリア・ノヴェッラ修道院回廊キオストロ・ヴェルデ
世界美術大全集11 イタリア・ルネサンス1
大洪水 ノアのばん祭と酩酊
1447年頃 フレスコ テンペラ 492×515cm
フィレンツェ
サンタ・マリア・ノヴェッラ修道院回廊キオストロ・ヴェルデ
世界美術大全集11 イタリア・ルネサンス1