キリストの復活 大聖堂
1442年から45年にかけてブルネレスキの依頼で、ルカは大聖堂北聖具室入り口上のリュネットに「キリストの復活」浮彫を制作した。この作品にはブルネレスキの影響が見られるとされている。
空中に浮かぶキリストの両足は短縮法で表現され、衣の襞は豊かなふくらみを保ちながら肉体の存在を示している。大聖堂内陣に面した、薄暗く高い場所に施釉テラコッタによる浮彫を勧めたのもブルネレスキだったらしい。
私見だが、ヴァザーリの「ルカはこの技法を発明した」というのは、ルカの作品で多く使われている青を指しているように思える。青い絵具はラピスラズリを砕いて作るため非常に高価だった。
空中に浮かぶキリストの両足は短縮法で表現され、衣の襞は豊かなふくらみを保ちながら肉体の存在を示している。大聖堂内陣に面した、薄暗く高い場所に施釉テラコッタによる浮彫を勧めたのもブルネレスキだったらしい。
私見だが、ヴァザーリの「ルカはこの技法を発明した」というのは、ルカの作品で多く使われている青を指しているように思える。青い絵具はラピスラズリを砕いて作るため非常に高価だった。
ポルトガルのアズレージョは図柄をコバルトで描き、焼成すると青になる。イスラム世界で使われていたタイルもある。ルカの発明を秘伝として伝えることでロッビア一族の工房が続いたのではないか。 1440年代
ルカ・デッラ・ロッビア Luca della Robbia
キリストの復活
1442〜45年 施釉テラコッタ 200×260cm
フィレンツェ サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂
世界美術大全集11 イタリア・ルネサンス1
イタリア・ルネサンスの巨匠たち9 ルカ・デッラ・ロッビアとその一族
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