被昇天の聖母および聖ミニアトゥスと聖ユリアヌス
フィレンツェのサン・ミニアート・フラ・レ・トッリ聖堂の中央祭壇画。白百合や赤い薔薇が咲いている大理石の石棺から立ち昇るアーモンド形の朱に輝く雲に座っているマリアは合掌して天を見上げている。4天使が輝く雲を支えて飛び、その両側に若々しい2聖人が立っている。右は王冠を戴き、王笏を右手に持ち、足先を交差して聖母に視線を送る聖ミニアトゥス、左は剣を両手で支え、右脚を支脚として立ち、見る者に視線を送る聖ユリアヌス。
光輪はわずかな曲面を持つ薄い皿のように、わずかな色調の変化をもたせて描かれている。
光輪はわずかな曲面を持つ薄い皿のように、わずかな色調の変化をもたせて描かれている。
板 テンペラ技法によるものかもしれないが、この作品の繊細さ、聖母の衣文の襞に見られる細部描写などによって、カスターニョの抒情的時期の作品だとされている。
1440年代アンドレア・デル・カスターニョ Andrea del Castagno
被昇天の聖母および聖ミニアトゥスと聖ユリアヌス
1449〜50年 板 テンペラ 150×158cm
ベルリン ナショナル・ギャラリー
世界美術大全集11 イタリア・ルネサンス1
1440年代
被昇天の聖母および聖ミニアトゥスと聖ユリアヌス
1449〜50年 板 テンペラ 150×158cm
ベルリン ナショナル・ギャラリー
世界美術大全集11 イタリア・ルネサンス1