十字架降下 サン・マルコ美術館
フィレンツェのサンタ・トリニタ聖堂内ストロッツィ礼拝堂のために制作されたもの。最初はロレンツォ・モナコに依頼され、周囲の飾り枠内から始められたが、1425年頃に死去したためアンジェリコが引き継いでいる。
ゴルゴタの丘で処刑されたキリストが十字架から降ろされている伝統的主題。十字架に平行に二つの梯子が置かれ垂直軸を作っている。キリストの体は対角線を示し、伸ばされた両腕は逆の対角線になっている。
左側ではひざまずく聖母を中心に女性たちが悲しんでいる。右側でイバラの冠と釘を持った人物は依頼者パッラ・ストロッツィ、その手前でひざまずいている若者は16才で亡くなった彼の息子とされている。
ゴルゴタの丘で処刑されたキリストが十字架から降ろされている伝統的主題。十字架に平行に二つの梯子が置かれ垂直軸を作っている。キリストの体は対角線を示し、伸ばされた両腕は逆の対角線になっている。
左側ではひざまずく聖母を中心に女性たちが悲しんでいる。右側でイバラの冠と釘を持った人物は依頼者パッラ・ストロッツィ、その手前でひざまずいている若者は16才で亡くなった彼の息子とされている。
遠景左側はエルサレムだろうか、都市風景が立体的に描かれ、右には城壁外の山並みが木々や建物を交えて展開している。アンジェリコが見知っていたフィレンツェ周辺の風景を絵の中に回復させようとしていた、ともされている。
1430年代フラ・アンジェリコ Fra Angelico
十字架降下
1437〜40年頃 板 テンペラ
全体176×185cm 主画面124×150cm
フィレンツェ サン・マルコ美術館
世界美術大全集11 イタリア・ルネサンス1
イタリア・ルネサンスの巨匠たち10 フラ・アンジェリコ
1430年代
十字架降下
1437〜40年頃 板 テンペラ
全体176×185cm 主画面124×150cm
フィレンツェ サン・マルコ美術館
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