大航海時代とルネサンス 大航海時代 ルネサンス 歴史 参考文献 index

十字架降下 サン・マルコ美術館

フィレンツェのサンタ・トリニタ聖堂内ストロッツィ礼拝堂のために制作されたもの。最初はロレンツォ・モナコに依頼され、周囲の飾り枠内から始められたが、1425年頃に死去したためアンジェリコが引き継いでいる。
ゴルゴタの丘で処刑されたキリストが十字架から降ろされている伝統的主題。十字架に平行に二つの梯子が置かれ垂直軸を作っている。キリストの体は対角線を示し、伸ばされた両腕は逆の対角線になっている。
左側ではひざまずく聖母を中心に女性たちが悲しんでいる。右側でイバラの冠と釘を持った人物は依頼者パッラ・ストロッツィ、その手前でひざまずいている若者は16才で亡くなった彼の息子とされている。