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リナイウオーリ祭壇画

フラ・アンジェリコがフィエーゾレにいた1433年に、フィレンツェの麻織物組合(アルテ・ディ・リナイウオーリ)の注文で制作されたもの。中央パネルに聖母子、周囲の枠に12人の奏楽の天使、扉内側左に洗礼者聖ヨハネ、右に福音書記者聖ヨハネ、扉外側左に聖ペテロ、右に聖マルコ、下部に3面のプレデッラが置かれている。
これらを収めている大理石のタベルナーコロはギベルティが設計し、弟子たちによって制作された。
聖母子の背後には依頼者の職種を思わせる豪華なカーテン、聖母の頭上には聖霊の鳩、幼児キリストは正面を向いてしっかりと立ち、聖母はにこやかな視線を右下に向けている。奏楽の天使は美しいイメージで描かれ、両扉の聖人像は当時フィレンツェで描かれた最大の像で、ギベルティの指導的助言があったとされる。

扉を閉じた状態とプレデッラ 1430年代
フラ・アンジェリコ Fra Angelico
リナイウオーリ祭壇画
1433〜35年 板 テンペラ
中央パネル233×133cm 両翼292×88cm
プレデッラ各39×56cm
フィレンツェ サン・マルコ美術館
世界美術大全集11 イタリア・ルネサンス1
下の画像は中間調を明るくしています。