受胎告知 サンタ・クローチェ聖堂
フィレンツェの名家カヴァルカンティ家のために制作された「受胎告知」。壁龕と彫像は青砂岩(マチーニョ)、右図では見えないが、壁龕の上に6体のテラコッタで作られたプットが置かれている。この作品についての記録は残されていないが1430年代の作とされている。ローマからフィレンツェに戻って間もなくとする説もある。
壁龕の奥行きは30cm強。背景を装飾板で閉じ、環境描写を省いて、大天使ガブリエルと聖母、二人の丸彫り的な像のしぐさ・存在感によって十分な広さと奥行きが得られている。古代の墓碑彫刻以来の効果とされる。
1430年代
ヘルメ柱頭を思わせる仮面、羽のような模様の付け柱などは古代彫刻に由来するとされる。単に引用することがなかったドナテッロの古代解釈を示している。
左 プットの画像はイタリア・ルネサンスの巨匠たち8より
壁龕の奥行きは30cm強。背景を装飾板で閉じ、環境描写を省いて、大天使ガブリエルと聖母、二人の丸彫り的な像のしぐさ・存在感によって十分な広さと奥行きが得られている。古代の墓碑彫刻以来の効果とされる。
1430年代
ヘルメ柱頭を思わせる仮面、羽のような模様の付け柱などは古代彫刻に由来するとされる。単に引用することがなかったドナテッロの古代解釈を示している。
左 プットの画像はイタリア・ルネサンスの巨匠たち8より
受胎告知(部分)
1430年代 青砂岩 テラコッタ 鍍金 419×274cm(全体)
フィレンツェ サンタ・クローチェ聖堂
世界美術大全集11 イタリア・ルネサンス1
イタリア・ルネサンスの巨匠たち8 ドナテッロ