大聖堂北側後陣のために制作された大理石像。ドナテッロに依託された「ダヴィデ」と対になっていたらしい。北側後陣ということで建物内部に設置されると思っていたが、フィレンツェの美術によると建物の外部、屋根の重さを支えるために、建物の壁と直角に作られた扶壁に置かれたらしい。（下図は1365〜67年に描かれた「教会の伝道と勝利」の部分。大聖堂の完成予想図になっている）。先に完成した「イザヤ」を設置して、小さすぎたためファサードに移し、その後身廊の内壁に置かれている。

1400年代

ナンニ･ディ･バンコ　Nanni di Banco
イザヤ
1408年に依託　大理石　基部からの高さ約193cm
フィレンツェ　フィレンツェ大聖堂
世界美術大全集11　イタリア・ルネサンス1
画像　フィレンツェの美術　上巻　日本放送出版協会