大航海時代とルネサンス 大航海時代 ルネサンス 歴史 参考文献 index

洗礼堂北側門扉

1403年頃、カリマーラ組合はギベルティに現在北側に設置している洗礼堂ブロンズ門扉の制作を依託した。
主題は新約聖書、構成はアンドレア・ピサーノの門扉の構成に従い、上5層20画面はキリスト伝、下2層8画面(画像では見えにくい)は教会教父、福音書記者を表している。キリスト伝は右画像の一番左5層(1列5行)の受胎告知から始まり、右上へと上昇する救済の世界を暗示している。
当初は10年で完成する予定だったが、設置されたのは1424年4月。20年を越える制作期間で、作風は国際ゴシック様式から古典的様式へと変化している。

画像を見る限り
キリストの磔刑(2列1行)、キリストの復活(3列1行)
キリストの逮捕(2列2行)、キリストの鞭打ち(3列2行)
エルサレム入城(3列3行)、最後の晩餐(4列3行)
キリストの洗礼(1列4行)、
受胎告知(1列5行)、東方三博士の礼拝(3列5行)
のように見える。
拡大画像 門扉全体
東方三博士の礼拝、キリストの逮捕

1400年代
世界美術大全集11 イタリア・ルネサンス1
画像 フィレンツェの美術 上巻 日本放送出版協会