聖母子、聖ウェンケスラウスと聖パルマティウス
皇帝カール4世がローマでの神聖ローマ帝国皇帝としての戴冠式の後、ヴェネト地方を通過した際皇帝から直接か、トレヴィーゾに宿泊していた皇后から発注され、トレヴィーゾで仕上げられた作品。
最初に皇帝の個人用サンタ・カテリーナ祈祷所に置かれ、まもなく聖十字架礼拝堂に移された。
その際、皇帝の宮廷画家「テオドリック親方」が描いた諸聖人の板絵群の中央に設置され、人物像の周囲に板絵群と同様に「鷲と這い登る獅子」のボヘミア王家の紋章を金泥箔型押しした石膏の盛り上げ装飾で覆う改変が行われた。
最初に皇帝の個人用サンタ・カテリーナ祈祷所に置かれ、まもなく聖十字架礼拝堂に移された。
その際、皇帝の宮廷画家「テオドリック親方」が描いた諸聖人の板絵群の中央に設置され、人物像の周囲に板絵群と同様に「鷲と這い登る獅子」のボヘミア王家の紋章を金泥箔型押しした石膏の盛り上げ装飾で覆う改変が行われた。
二人の聖人はともにボヘミアの国民的守護聖人。カール4世が特に崇拝した聖ゲオルギウスとする説や、聖人の帽子がヴェネツィア共和国統領のかぶり物とする異説も出されている。
画像ではよくわからないが、幼児イエスは仔犬を抱えていて、指を噛ませている。画家の自然主義的な面も見られる。
1350年代
トンマーゾ・ダ・モデナ Tommaso da Modena
聖母子、聖ウェンケスラウスと聖パルマティウス(三連祭壇画)
1355年か直後 板 テンペラ 79×142cm
プラハ カールシュタイン城聖十字架礼拝堂
世界美術大全集10 ゴシック2
画像ではよくわからないが、幼児イエスは仔犬を抱えていて、指を噛ませている。画家の自然主義的な面も見られる。
1350年代
聖母子、聖ウェンケスラウスと聖パルマティウス(三連祭壇画)
1355年か直後 板 テンペラ 79×142cm
プラハ カールシュタイン城聖十字架礼拝堂
世界美術大全集10 ゴシック2