竜と戦う聖ゲオルギウスと姫君
ローマ皇帝ディオクレティアヌスによるキリスト教徒迫害によって殉教したカッパドキアの護民官、ゲオルギウス。黄金伝説などによる伝説で、リビアのシレネの町に現れた、口から吐く毒気で人々を殺す竜に人身御供として差し出された姫を通りかかった聖人が救う場面。馬の烙印はモンゴルの習慣が導入されたもの。この印が VITALE の組み合わせ文字(モノグラム)とわかったことで、この作品は真筆とされた。ボローニャのサン・ジョルジョ聖堂で聖遺物として聖人の下顎の骨が崇拝されていたが、この作品との関係は不明。
背景の青にはラピスラズリが使われ、左右両端に枠装飾が残ることから壁画作品の一部がこの作品になったかもしれない。同時代の他の作品との比較で、画家最初期の作品と考えられている。
1330年代
ヴィターレ・ダ・ボローニャ Vitale da Bologna
竜と戦う聖ゲオルギウスと姫君
1330年代後半 板・テンペラ 88×70cm
イタリア ボローニャ 国立絵画館
世界美術大全集10 ゴシック2
背景の青にはラピスラズリが使われ、左右両端に枠装飾が残ることから壁画作品の一部がこの作品になったかもしれない。同時代の他の作品との比較で、画家最初期の作品と考えられている。
1330年代
竜と戦う聖ゲオルギウスと姫君
1330年代後半 板・テンペラ 88×70cm
イタリア ボローニャ 国立絵画館
世界美術大全集10 ゴシック2