聖ラウレンティウスの殉教
ベルナルド・ダッディの現存する唯一の壁画。この作品ではジョットに学んだ人物の明確な肉付けが認められ、建築の様式はサンタ・クローチェ聖堂ペルッツィ礼拝堂に描かれた建築に通じるとされる。
聖ラウレンティウスはローマ皇帝デキウスの命に反して、教会財産を貧者に配った。そのため裸で鉄格子に寝かされ、下から石炭を焚かれて、258年ローマで殉教した聖人。
この頃フランチェスコ修道会内部で「清貧」をめぐって対立が起きていた。サンタ・クローチェ聖堂では厳格派の過激論者が説教を行い、一般信徒も競って寄進を行っていた。プルチ家も厳格派支持だったのだろう。
聖ラウレンティウスはローマ皇帝デキウスの命に反して、教会財産を貧者に配った。そのため裸で鉄格子に寝かされ、下から石炭を焚かれて、258年ローマで殉教した聖人。
この頃フランチェスコ修道会内部で「清貧」をめぐって対立が起きていた。サンタ・クローチェ聖堂では厳格派の過激論者が説教を行い、一般信徒も競って寄進を行っていた。プルチ家も厳格派支持だったのだろう。
右の石炭を運んでいる人物はジョットが描いたようにも見える。バルコニーから覗いている二人を除く、左右の2組の二人は別の空間にいるようにも思える。この物語に必要な登場人物なのだろうか?
1330年代
ベルナルド・ダッディ Bernard Daddi
聖ラウレンティウスの殉教
1330年頃 フレスコ 420×500cm
フィレンツェ サンタ・クローチェ聖堂プルチ礼拝堂
世界美術大全集10 ゴシック2
1330年代
聖ラウレンティウスの殉教
1330年頃 フレスコ 420×500cm
フィレンツェ サンタ・クローチェ聖堂プルチ礼拝堂
世界美術大全集10 ゴシック2