聖トマス・アクィナスの栄光
ドメニコ会士トマス・アクィナスは1323年に列聖された。それを祝福するキリストと地球・全世界を暗示する同心円状の玉座に座る聖人。聖人が手にする書物は「神学大全」。
聖人の両脇に立つプラトンとアリストテレス、聖人の足下に臥す、アリストテレス哲学をアラビア語に翻訳・注解したアウェロエス。彼らの異質な思想を、聖人の両肩、金箔の円外に並ぶパウロ、四福音書記者たちのキリスト教思想と融合させたのがトマス・アクィナスの「神学大全」ほかの著作。
キリスト教思想が優位で、異教徒3人は位階的下位におかれている。
トマス・アクィナスは都市を様々な身分と職業の人々の集合体とし、都市共同体の自給自足のための活動を容認、利潤追求を目的とする商業活動や金融業を条件付きながら認めている。
作者はヴァザーリによってフランチェスコ・トライーニとされてきたが、資料ではシモーネ・マルティーニの監督の下でシモーネの義兄弟リッポ・メンミと若いトライーニの共作としている。
1320年代
メンミとトライーニ?
聖トマス・アクィナスの栄光
1325年頃 板 テンペラ
イタリア ピサ サンタ・カテリーナ聖堂
世界美術大全集10 ゴシック2
聖人の両脇に立つプラトンとアリストテレス、聖人の足下に臥す、アリストテレス哲学をアラビア語に翻訳・注解したアウェロエス。彼らの異質な思想を、聖人の両肩、金箔の円外に並ぶパウロ、四福音書記者たちのキリスト教思想と融合させたのがトマス・アクィナスの「神学大全」ほかの著作。
キリスト教思想が優位で、異教徒3人は位階的下位におかれている。
トマス・アクィナスは都市を様々な身分と職業の人々の集合体とし、都市共同体の自給自足のための活動を容認、利潤追求を目的とする商業活動や金融業を条件付きながら認めている。
作者はヴァザーリによってフランチェスコ・トライーニとされてきたが、資料ではシモーネ・マルティーニの監督の下でシモーネの義兄弟リッポ・メンミと若いトライーニの共作としている。
1320年代
聖トマス・アクィナスの栄光
1325年頃 板 テンペラ
イタリア ピサ サンタ・カテリーナ聖堂
世界美術大全集10 ゴシック2