十字架降下
ピエトロ・ダ・リミニのついての記録は全く残されていない。
ウルバニアのモルティ聖堂にあったピエトロの署名がある「十字架上のキリスト」(ウルバニア大聖堂)に基づく様式判断によって本作品の他「キリスト伝」連作壁画(ラヴェンナ サンタ・キアラ聖堂)、「聖母とキリスト伝」(パドヴァ 市立美術館)、同一の祭壇画を構成したと思われる「キリストの神殿奉献」「キリストの埋葬」(ともにベルリン 国立絵画館)「キリストの幼年時代」(マドリード ティッセン=ボルネミッサ美術館)などからリミニ派の優れた画家だったとされている。1324年にパドヴァを訪れ、ジョットの作品から影響を受けている。
この作品にはジョットの影響の他に、聖母マリアの表現や湾曲したキリストの身体にアッシジのサン・フランチェスコ聖堂下堂にピエトロ・ロレンツェッティが描いた「十字架降下」からの影響が見られ、ピエトロ・ダ・リミニがアッシジを訪れたことを示している。
ピエトロ・ダ・リミニ Pierto da rimini
十字架降下 1320〜30年代 板 テンペラ 44×31cm
パリ ルーヴル美術館
世界美術大全集10 ゴシック2 1320年代
ウルバニアのモルティ聖堂にあったピエトロの署名がある「十字架上のキリスト」(ウルバニア大聖堂)に基づく様式判断によって本作品の他「キリスト伝」連作壁画(ラヴェンナ サンタ・キアラ聖堂)、「聖母とキリスト伝」(パドヴァ 市立美術館)、同一の祭壇画を構成したと思われる「キリストの神殿奉献」「キリストの埋葬」(ともにベルリン 国立絵画館)「キリストの幼年時代」(マドリード ティッセン=ボルネミッサ美術館)などからリミニ派の優れた画家だったとされている。1324年にパドヴァを訪れ、ジョットの作品から影響を受けている。
この作品にはジョットの影響の他に、聖母マリアの表現や湾曲したキリストの身体にアッシジのサン・フランチェスコ聖堂下堂にピエトロ・ロレンツェッティが描いた「十字架降下」からの影響が見られ、ピエトロ・ダ・リミニがアッシジを訪れたことを示している。
十字架降下 1320〜30年代 板 テンペラ 44×31cm
パリ ルーヴル美術館
世界美術大全集10 ゴシック2 1320年代