トゥールーズの聖ルイとその生涯
トゥールーズの聖ルイはナポリ王シャルル2世の第2子だったが、王位を弟ロベール・ダンジューに譲り、フランチェスコ会修道士となった。若くしてトゥールーズの司教となったが、23才で死去、1317年に列聖された。そのため聖ルイはフランチェスコ会の修道服の上に大外衣をまとい、司教冠をかぶっている。右手に司教杖、左手に天使が捧げる王冠を持って、寄進者のポーズでひざまずく弟ロベールにかぶせようとしている。
周囲に描かれているのはアンジュー家の百合の紋様、下部には聖人の生涯を描いた5つのプレデッラ。
この作品は祭壇画の形式で、ロベール・ダンジューが王権取得の正当性を主張するために描かせたとされている。この作品の儀式張った表現はビザンティンの様式を思わせる。
パトロンの要望に応えるために、シモーネ・マルティーニは作風を様々に拡張していった。シモーネ・マルティーニはナポリ王ロベール・ダンジューから「騎士」として厚遇されている。
1300・10年代
シモーネ・マルティーニ Simone Martini
トゥールーズの聖ルイとその生涯(サン・ルドヴィコ祭壇画)
1317年 板 テンペラ 309×205cm
ナポリ 国立カポディモンテ美術館
世界美術大全集10 ゴシック2
周囲に描かれているのはアンジュー家の百合の紋様、下部には聖人の生涯を描いた5つのプレデッラ。
この作品は祭壇画の形式で、ロベール・ダンジューが王権取得の正当性を主張するために描かせたとされている。この作品の儀式張った表現はビザンティンの様式を思わせる。
パトロンの要望に応えるために、シモーネ・マルティーニは作風を様々に拡張していった。シモーネ・マルティーニはナポリ王ロベール・ダンジューから「騎士」として厚遇されている。
1300・10年代
トゥールーズの聖ルイとその生涯(サン・ルドヴィコ祭壇画)
1317年 板 テンペラ 309×205cm
ナポリ 国立カポディモンテ美術館
世界美術大全集10 ゴシック2