フランチェスコ会士の聖母
B5版より小さく、保存状態も良くないがドゥッチョの代表作にも加えられる作品。聖母の足下に跪く3人のフランチェスコ会士が描かれていることから「フランチェスコ会士の聖母」と呼ばれる。
19世紀中頃に絵画館に入るまでの来歴は不明。元は2連祭壇画で、もう一枚のパネルには「キリストの磔刑」が描かれていたと推測されている。
ドゥッチョがシエナの財務局の台帳表紙を何度か描いたことは知られるが、ミニアチュール制作にも通じていたことを示している。緑の布のパターンはフランス・ゴシックのミニアチュールにも見られるらしい。ミニアチュール画家の繊細さと大祭壇画の画家にふさわしい風格と力量が結びついた作品。
聖母の足下の3人の修道士が注文主とされているが、聖母がマントで信者を守る「慈悲の聖母」のヴァリエーションともされる。
1200年代後半
ドゥッチョ Duccio フランチェスコ会士の聖母
1290年頃 板 テンペラ 24×17cm
イタリア シエナ 国立絵画館
世界美術大全集10 ゴシック2
19世紀中頃に絵画館に入るまでの来歴は不明。元は2連祭壇画で、もう一枚のパネルには「キリストの磔刑」が描かれていたと推測されている。
ドゥッチョがシエナの財務局の台帳表紙を何度か描いたことは知られるが、ミニアチュール制作にも通じていたことを示している。緑の布のパターンはフランス・ゴシックのミニアチュールにも見られるらしい。ミニアチュール画家の繊細さと大祭壇画の画家にふさわしい風格と力量が結びついた作品。
聖母の足下の3人の修道士が注文主とされているが、聖母がマントで信者を守る「慈悲の聖母」のヴァリエーションともされる。
1200年代後半
ドゥッチョ Duccio フランチェスコ会士の聖母
1290年頃 板 テンペラ 24×17cm
イタリア シエナ 国立絵画館
世界美術大全集10 ゴシック2