クレヴォレの聖母
クレヴォレはこの作品が置かれていたサンタ・チェチリア聖堂があるシエナ近郊の地名。
ドゥッチョがグイド・ダ・シエナのもとで学んだかその環境から出発したことを示す作品。聖母の顔のパターン化された描き方、マントに付された金の衣紋などはビザンティンの伝統に従っている。両側に小さく描かれた天使は制作時期からすると時代遅れで注文主の希望によるものかもしれない。
色彩の豊かさ、聖母のシルエットの繊細さ、幼児キリストの描写などの写実性に非凡さが表れている。
この作品は1929年から30年にかけて修復されているため保存状態が良く、ドゥッチョの初期の作風を伝える貴重な作品。
1200年代後半
ドゥッチョ Duccio クレヴォレの聖母
1280年頃 板 テンペラ 89×60cm
イタリア シエナ大聖堂美術館
世界美術大全集10 ゴシック2
ドゥッチョがグイド・ダ・シエナのもとで学んだかその環境から出発したことを示す作品。聖母の顔のパターン化された描き方、マントに付された金の衣紋などはビザンティンの伝統に従っている。両側に小さく描かれた天使は制作時期からすると時代遅れで注文主の希望によるものかもしれない。
色彩の豊かさ、聖母のシルエットの繊細さ、幼児キリストの描写などの写実性に非凡さが表れている。
この作品は1929年から30年にかけて修復されているため保存状態が良く、ドゥッチョの初期の作風を伝える貴重な作品。
1200年代後半
ドゥッチョ Duccio クレヴォレの聖母
1280年頃 板 テンペラ 89×60cm
イタリア シエナ大聖堂美術館
世界美術大全集10 ゴシック2