十字架上のキリスト
1272年のローマ滞在以前に描かれたらしい。 身をよじらせたキリストの苦痛のリアリテが形式的にも感情表出の点でも先のない絶頂に到達している、とされている。 しかし、1250〜55年にえがかれたとされる、ジュンタ・ピサーノの「十字架上のキリスト」と比較して見ると、前例に従って描く、職人画家としての面が色濃く残っている。 世界美術大全集10 ゴシック2 1200年代後半 ジュンタ・ピサーノ 十字架上のキリスト チマブーエ Cimabue 十字架上のキリスト 1268〜71年 板 テンペラ 336×268cm アレッツォ サン・ドメニコ聖堂 世界美術大全集10 ゴシック2 |