
自画像
デューラー自身が「これは、私がまだ少年だった1484年、自分の姿を鏡に映して描いたものである」と書き込んでいる。父親が大切にとっていたものらしいが、西洋美術史上最も早い、独立した自画像のひとつになっている。銀筆を持つ右手を人差し指を伸ばした左手で隠した(鏡のため左右が逆)、四分の三正面の半身像には、父の自画像という見本があった。
デューラー
自画像
1484年 紙 銀筆 27.5×19.6cm
ウィーン アルベルティーナ素描版画館
自画像
1484年 紙 銀筆 27.5×19.6cm
ウィーン アルベルティーナ素描版画館

ヴォルゲムートも1493年以前に、四分の三正面の「レヴィヌス・メミンガーの肖像」を描いている。ヴォルゲムートが始めたものではないが、四分の三正面は15世紀後半のニュルンベルクの画家たちの間で広く用いられる型になっていた。
世界美術大全集14 北方ルネサンス
1480年代デューラー(父)
自画像
紙 銀筆 28.4×21.2cm
ウィーン アルベルティーナ素描版画館

世界美術大全集14 北方ルネサンス
1480年代
自画像
紙 銀筆 28.4×21.2cm
ウィーン アルベルティーナ素描版画館
