
恋人たち
ハウスブーフの画家(1445頃〜1505以降)
ライン川中流域、おもにマインツを拠点に活動した、版画作品も残している画家。彫塑的人体と表情や身振りに対する観察眼、力強い造形的表現力が特徴。個性的作風は、代表作・受難伝祭壇画にみられる。ドイツに残る中世の絵入り手稿本「ハウスブーフ」に基づいて呼ばれている。ブライデンバッハの「聖地巡礼」の挿絵を描いたユトレヒト出身のエアハルト・ロイヴィヒだとする説もある。
15世紀の数少ない二重肖像画で、結婚に関連して描かれた「婚約画」。女性がかぶっているボンネットは既婚女性を示していることから、1479年の29歳の男性と未亡人との結婚を記念する作品とする説がある。紋章をもとに別の婚約者の肖像とも考えられていて、こちらでは1484年直前とされる。肖像画家としても優れた観察者だったことを示している。
ハウスブーフの画家
恋人たち
1480年頃 板 油彩 114×80cm
ドイツ ゴータ城美術館
世界美術大全集14 北方ルネサンス
1480年代
ライン川中流域、おもにマインツを拠点に活動した、版画作品も残している画家。彫塑的人体と表情や身振りに対する観察眼、力強い造形的表現力が特徴。個性的作風は、代表作・受難伝祭壇画にみられる。ドイツに残る中世の絵入り手稿本「ハウスブーフ」に基づいて呼ばれている。ブライデンバッハの「聖地巡礼」の挿絵を描いたユトレヒト出身のエアハルト・ロイヴィヒだとする説もある。
15世紀の数少ない二重肖像画で、結婚に関連して描かれた「婚約画」。女性がかぶっているボンネットは既婚女性を示していることから、1479年の29歳の男性と未亡人との結婚を記念する作品とする説がある。紋章をもとに別の婚約者の肖像とも考えられていて、こちらでは1484年直前とされる。肖像画家としても優れた観察者だったことを示している。
恋人たち
1480年頃 板 油彩 114×80cm
ドイツ ゴータ城美術館
1480年代
