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キリストの聖痕を調べるトマス

バルトロマイ祭壇画の画家(1440/50年頃〜1510/20年頃)

マリア伝の画家に続き、ケルンで活動した画家。ミュンヘン、アルテ・ピナコテークの「バルトロマイ祭壇画」を基準作として、バルトロマイ祭壇画の画家と呼ばれている。ディーリック・バウツ、ヘールトヘン・トット・シント・ヤンスと近い人物像を描き、1475年の年記がある時禱書挿絵がユトレヒトで描かれたとされている。

この作品は、ケルンのカルトゥジオ会のバルバラ聖堂に由来し、下部には寄進者の紋章が描かれている。キリストとトマスを中心に、周囲の中空にヘレナ、ヒエロニムス、アンブロシウス、マグダラのマリア、上空に天の父と天使。多くの人物を色鮮やかに描いているのがこの画家の特徴。

バルトロマイ祭壇画の画家
キリストの聖痕を調べるトマス
1480年頃 板 油彩 143×106cm
ケルン ヴァルラフ・リヒャルツ美術館
世界美術大全集14 北方ルネサンス
1480年代