
聖母の七つの喜び

ブリュージュの聖母マリア聖堂にあった、なめし革組合の礼拝堂のために描かれた「聖母の七つの喜び」と呼ばれる作品。
前景には左から「キリストの降誕」、広く描かれている「マギの礼拝」、「キリストの復活」、「聖霊降臨」が描かれている。
パノラマ景観を利用した異時同図表現は同時代の写本画などで見られるが、初期フランドル絵画ではあまり描かれなかった。メムリンクは背景に風景描写を積極的に描くことで作品に説話的性格を加えようとし、それが各地の画家に大きな影響を与えたとされる。
前景には左から「キリストの降誕」、広く描かれている「マギの礼拝」、「キリストの復活」、「聖霊降臨」が描かれている。
パノラマ景観を利用した異時同図表現は同時代の写本画などで見られるが、初期フランドル絵画ではあまり描かれなかった。メムリンクは背景に風景描写を積極的に描くことで作品に説話的性格を加えようとし、それが各地の画家に大きな影響を与えたとされる。
風景描写を利用して複数の主題を一つの画面に描く絵画構造は、16世紀のフランドル絵画の先駆けにもなっている。
1480年代ハンス・メムリンク Hans Memling
聖母の七つの喜び
1480年 板 油彩 81×189cm
ミュンヘン アルテ・ピナコテーク
世界美術大全集14 北方ルネサンス
1480年代
聖母の七つの喜び
1480年 板 油彩 81×189cm
ミュンヘン アルテ・ピナコテーク
世界美術大全集14 北方ルネサンス