大航海時代とルネサンス 大航海時代 ルネサンス 歴史 参考文献 index

聖夜・嘆きの人としてのキリスト

ヘールトヘン・トット・シント・ヤンスの「荒野の洗礼者ヨハネ」と「洗礼者ヨハネの骨の焼却」はデューラーに影響を与えたと伝えられる。また、金地に十字架を背負う血だらけのキリストを描いた「嘆きの人としてのキリスト(下図)」や最も早い時期の夜景だとされる「聖夜(右図)」など個性的な作品を残している。
北ネーデルラントのハールレムで活動したこの画家とヒューホ・ファン・デル・フースとはその憂鬱質的な表現などから関係があったと考えられている。しかし、風景表現で風景と宗教的主題を対等に扱うという新しい表現を始めたヘールトヘンと初期フランドル(南ネーデルラント)の画家たちとの関係については不明な部分が多い。
世界美術大全集14 北方ルネサンス

ヘールトヘン・トット・シント・ヤンス Geertgen tot Sint Jans
嘆きの人としてのキリスト(悲しみの人としてのキリスト
1480〜85年頃 板 油彩 24.5×24cm
ユトレヒト カタリナ修道会国立美術館)
()内はルネサンス美術館
画像 ルネサンス美術館 小学館
1480年代