
干草の車 (三連祭壇画)

左パネルは「原罪」、中央パネルは「干草の車」、右パネルは「地獄」。祭壇画として制作されたにもかかわらず、中央パネルに寓意画が描かれているのはボス独特の着想だとされる。
左パネル「原罪」。上部に世界の支配者としてのキリスト、反逆天使たちが地上に墜落している。中央ではアダムの脇腹から創造されたエヴァ、悪魔の誘惑を受けているアダムとエヴァ。下部では天使による楽園追放。
中央パネル「干草の車」。上部、雲の中に復活のキリスト。干し草の上の天使だけがキリストを見、フランドルの諺「この世は干草の山だ。誰でも得られるだけそこから引っ張る」のように聖職者、市民、農民が干し草を奪い合っている。1496年頃に出版された道徳劇「誰でもの救霊の鑑」や1470年頃に書かれた詩「干草の山」との関連もあるとされる。
左パネル「原罪」。上部に世界の支配者としてのキリスト、反逆天使たちが地上に墜落している。中央ではアダムの脇腹から創造されたエヴァ、悪魔の誘惑を受けているアダムとエヴァ。下部では天使による楽園追放。
中央パネル「干草の車」。上部、雲の中に復活のキリスト。干し草の上の天使だけがキリストを見、フランドルの諺「この世は干草の山だ。誰でも得られるだけそこから引っ張る」のように聖職者、市民、農民が干し草を奪い合っている。1496年頃に出版された道徳劇「誰でもの救霊の鑑」や1470年頃に書かれた詩「干草の山」との関連もあるとされる。
右パネル「地獄」。悪魔たちが呪われた人の魂であるとされる石を使って地獄の塔を建てている。鹿やネズミの怪物たちが呪われた魂を塔に閉じ込めようとし、拷問の場面も各所に見られる。前景右側の橋の上の男の背中には矢が貫通しているが、その手には杯を持っている。背景の地獄の業火がやがて一面を燃え尽くそうとしている。赤と黒のシルエットと異形の怪物たちによる地獄はボスの地獄のイメージの出発点となっている。 1480年代
ボス Hieronymus Bosch
干草の車 (三連祭壇画)
中期(1485〜1505年頃) 板 油彩
135×100cm(中央パネル)各135×45cm(両翼)
マドリード プラド美術館
世界美術大全集14 北方ルネサンス
干草の車 (三連祭壇画)
中期(1485〜1505年頃) 板 油彩
135×100cm(中央パネル)各135×45cm(両翼)
マドリード プラド美術館
世界美術大全集14 北方ルネサンス