
トンマーゾ・ポルティナーリとマリア・バロンチェッリの肖像

二連画のように見えるが、中央図におそらく聖母子が描かれていた三連祭壇画の両翼だったもの。暗い背景に明暗の対比、明確なモデリングがなされ、マリアの被りもの(中間調を明るくするとよく見える)を飾る半透明の薄布の描写は洗練されている。
1470年のポルティナーリ夫妻の結婚を記念して制作されたと考えられている。ペトルス・クリストゥスの「若い女性の肖像(1470年頃)」の制作時期推定にも役だった作品。 1470年代
1470年のポルティナーリ夫妻の結婚を記念して制作されたと考えられている。ペトルス・クリストゥスの「若い女性の肖像(1470年頃)」の制作時期推定にも役だった作品。 1470年代
この夫婦の肖像はヒューホ・ファン・デル・フースの「ポルティナーリ祭壇画(1475〜80年)」にも描かれている。
ハンス・メムリンク Hans Memling
トンマーゾ・ポルティナーリとマリア・バロンチェッリの肖像
1470年頃 板 油彩 各44×34cm
ニューヨーク メトロポリタン美術館
世界美術大全集14 北方ルネサンス
トンマーゾ・ポルティナーリとマリア・バロンチェッリの肖像
1470年頃 板 油彩 各44×34cm
ニューヨーク メトロポリタン美術館
世界美術大全集14 北方ルネサンス