
マグダラのマリア祭壇画
ウルムでステンドグラスの制作に携わっていたとされる、ルーカス・モーザーの絵画作品が1点残されている。パネル枠に製作年と自らを「ヴァイル・デア・シュタットの画家」と銘記している。
左から「聖人たちの航海(左図)」「マルセイユ上陸」「マグダラのマリアの聖体拝領」、アーチ部に「ラザロの家での食事」。「黄金伝説」による聖女の物語が描かれている。アーチ部を除く三つの場面は、背景が連続するように、全体の空間に統一感を与えるように工夫されている。「聖人たちの航海」では遠近法ではないが、遠くの船は小さく、マルセイユの海岸まで遠く広く描かれている。
左から「聖人たちの航海(左図)」「マルセイユ上陸」「マグダラのマリアの聖体拝領」、アーチ部に「ラザロの家での食事」。「黄金伝説」による聖女の物語が描かれている。アーチ部を除く三つの場面は、背景が連続するように、全体の空間に統一感を与えるように工夫されている。「聖人たちの航海」では遠近法ではないが、遠くの船は小さく、マルセイユの海岸まで遠く広く描かれている。

ネーデルラント絵画からの影響とされるが、「ゲント祭壇画(1432年)」より早く、モーザーの革新性が表されている。
ルーカス・モーザー
マグダラのマリア祭壇画
1431年 羊皮紙(板で裏打ち) テンペラ
260×237cm
ドイツ ティーフェンブロン(プフォルツハイム)教区聖堂
世界美術大全集14 北方ルネサンス
1430年代
マグダラのマリア祭壇画
1431年 羊皮紙(板で裏打ち) テンペラ
260×237cm
ドイツ ティーフェンブロン(プフォルツハイム)教区聖堂
1430年代
