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聖女ヴェロニカ・聖三位一体

左側「聖女ヴェロニカ」、右側「聖三位一体」(裏面)
「聖母子」(1430年頃)とともにフレマールの修道院の祭壇画を構成していたと考えられている作品。聖女は模様が施された布の前に立っているが、足下は草に覆われ、花々が咲いている。グリザイユの聖三位一体は彫刻作品を忠実に写したように描かれている。
トゥルネの特産は磨くと大理石のような輝きをもつ黒い石に浮彫を施した墓碑で、輸出もされていた。また当時の画家の仕事には彫刻の彩色をすることもあって、カンパンも1426年に、彫刻「受胎告知」の彩色をしたという記録が残っている。

1430年代
世界美術大全集14 北方ルネサンス
世界美術大事典 小学館

ロベール・カンパン Robert Campin
聖女ヴェロニカ(表面)・聖三位一体(裏面)
1430年頃 板 151.5×61cm モノクロ
フランクフルト シュテーデル美術研究所
世界美術大全集14 北方ルネサンス