
ウェルル祭壇画
三連祭壇画の両翼だった作品。中央パネルは失われている。左翼下縁に銘文があり、寄進者の名前ハインリヒ・フォン・ウェルルと制作年1438年がわかる。ウェルルはケルン大学の教授で、フランチェスコ会の院長も務めていた。守護聖人の洗礼者聖ヨハネに紹介された寄進者は、中央パネルに描かれていたはずの聖母子に手を合わせている。室内の仕切り壁には凸面鏡が掛けられていて、ヨハネの背中と部屋に入ってくる二人の人物が写っている。
右翼では聖女バルバラがベンチに座って本を読んでいる。窓の外では、バルバラの塔が建設中。室内の様子は「メローデ祭壇画」「授乳の聖母」とよく似ている。長いベンチ、暖炉、金属製の水盤と水差し。右端の棚に置かれたガラス製のカラフ(解説ではカラフとなっているがデカンタ?)はヤン・ファン・エイクの「ルッカの聖母(1436年)」やロヒール・ファン・デル・ウェイデンの「受胎告知」にも描かれている。
窓から見えるきれいな風景も気になる。窓ガラスや凸面鏡については改めて見てみたい。 1430年代
ロベール・カンパン Robert Campin
ウェルル祭壇画
洗礼者聖ヨハネと寄進者ハインリヒ・フォン・ウェルル(左翼)
聖女バルバラ(右翼) 1438年 板 各101×47cm
マドリード プラド美術館
世界美術大全集14 北方ルネサンス
右翼では聖女バルバラがベンチに座って本を読んでいる。窓の外では、バルバラの塔が建設中。室内の様子は「メローデ祭壇画」「授乳の聖母」とよく似ている。長いベンチ、暖炉、金属製の水盤と水差し。右端の棚に置かれたガラス製のカラフ(解説ではカラフとなっているがデカンタ?)はヤン・ファン・エイクの「ルッカの聖母(1436年)」やロヒール・ファン・デル・ウェイデンの「受胎告知」にも描かれている。
窓から見えるきれいな風景も気になる。窓ガラスや凸面鏡については改めて見てみたい。 1430年代
ウェルル祭壇画
洗礼者聖ヨハネと寄進者ハインリヒ・フォン・ウェルル(左翼)
聖女バルバラ(右翼) 1438年 板 各101×47cm
マドリード プラド美術館
世界美術大全集14 北方ルネサンス
