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悪しき盗賊

「十字架降下の祭壇画」(下のモノクロ画像はその模写)の右翼部の上部。中央パネルは十字架降下、左翼は良き盗賊、右翼は悪しき盗賊。
カンパンは縄の食い込んだ皮膚、死を確認するために折られた足の傷、首や腹のしわなどを鋭い描線で描いている。腰に巻かれた布は白いシャツで、足を縛った縄に袖が絡まっている。
十字架の横に立っている二人のうち右側の兵士は、右手を胸に当てキリストの方を見ている。キリストを信じた百卒隊長らしい。背景は金地だが、丘の連なる遠くの風景が描かれている。
1430年代
ロベール・カンパン Robert Campin
悪しき盗賊
1430年頃 板 133×92.5cm
フランクフルト シュテーデル美術研究所

下のモノクロ画像は
ロベール・カンパン(模写)
十字架降下の祭壇画 1475年頃
イギリス リヴァプール ウォーカー美術館
世界美術大全集14 北方ルネサンス